30日から家族旅行でタイに行っていて昨日帰ってきました。例によって飛行機の予約が出遅れたため、1週間くらい前になってようやくフライトが決まるというドタバタがありましたけど、まあ結果オーライです。
今回のメイン目的地のクラビはタイの南部に位置し、断崖絶壁に囲まれた交通不便な土地にあって、マレー半島にあるくせに一度プーケットに入ってそこからクルマまたは船で行くというのが一般的だったという陸の孤島的土地だったのですが、1999年に国際空港ができてアクセスが格段によくなりました。シンガポールからはシルクエアーがダイレクトで週4便飛んでいるのですが、今回はまだ一度もバンコクへ行ったことのない家族のために、欲張ってバンコク経由にしました。
初日(30日)は夜にバンコク空港到着で、バンコクへは向わず、うちの工場もある世界遺産の街アユタヤへ直行。飛行機が遅れたため、遺跡のライトアップには残念ながら間に合わなかったのですが、巷のネオンには無事に間に合ったようで、家族をホテルに残して会社の人とちょびっと唄の練習に行きました。
2日目(31日)は朝からアユタヤの遺跡巡り。大人には非常に興味深いのですが子供は2ヶ所目になるともう飽きちゃいます。それでも昼食を挟んで5ヶ所を巡りました。そのままバンコクの空港に行って夕方のフライトでクラビに到着。便数が少ないので国際線と国内線が同じターミナルを使用するこじんまりとした空港です。
3日目(1日)は午前中プールで遊んだ後、午後からは滞在しているアオナンビーチから船で10分弱のライレイビーチへ向いました。アオナンビーチは繁華で便利なのですが、陸路でアクセスできないライレイビーチの方が景色も海も綺麗なのです。船は笹舟にエンジンを付けました程度のモノで、天気も唯一この日だけは時折小雨がぱらつく感じでいまいちだったのですが、綺麗なビーチに満足です。
4日目(2日)は一日かけてピーピー島巡りのクルーズに参加しました。周囲の島を含めたこの島一帯は、それはそれは美しい白砂のビーチやエメラルドグリーンの珊瑚の海に囲まれていて、ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』の撮影も何を隠そうここで行われたということです。何ヶ所か洋上で停泊してシュノーケリングをやったり、ビーチにも何ヶ所か寄りましたが、最後に寄ったバンブーアイランドという島は最高でした。こんな空の色と海の色と砂の色の組合せが本当にあることと、そこで自分達が海水浴というか甲羅干しというか、とにかくリラクゼーションしているということが夢のようでした。
5日目(3日)はフットマッサージなどして過ごした後、午後の飛行機でバンコクへ戻りました。ホテルにチェックイン後、読んだことのない三島由紀夫小説『暁の寺』として有名なワットアルンの、夕日に染まる姿をひと目見ようと急いで出かけたのですが、なかなか来ない船を待っている間にとっくに日没となってしまいました。
6日目(4日)は午後からエメラルド寺院として有名な旧王宮に隣接したワットプラケオと、マッサージ学校と巨大な涅槃仏が有名なワットポーを観光し、夜はあまり外国人の行った形跡のないようなちょっと郊外の、一人の従業員にしか英語が通じないラオス料理レストランでラオス舞踏を見ながら夕食。言葉の不自由さという点で、今回の旅行中最も外国を意識できました。その後はまたまた家族をホテルに残し、最近シンガポールからバンコクへ転勤してきたホテルマンの知人と唄の稽古へ行きましたが、さすがにアユタヤより洗練されていました。
最終日(5日)は昼過ぎの飛行機でシンガポールへ帰り、片付けもそこそこに撮ってきたビデオなど見て、撮り方がヘタクソだの地面撮ってんじゃねーよとか、急に白人のビキニのおねーさんがアップになってどこ撮ってんのよまったくとか言って反省会を開いている姿は、かなり正統派日本人の旅行後の姿でありましょう。
|